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NPO法人 北海道フリースクール等ネットワーク
不登校等の子どもたちの権利を守り、子どもたちの豊かな成長を願い活動する。
「不登校・フリースクールQ&A」前文
不登校とは、子どもが学校へ行かないことです。
もう少し詳しくいえば、病気や経済的な理由以外で年間30日以上学校へ行かないと、文科省の統計で「不登校」にカウントされます。それだけ? と思うでしょうが、本当にそれだけです。たったそれだけのことで、子どもを責めたり、家族がもめたり、親戚と疎遠になったり住みなれた町を引っ越したり、あげく命を失ったりしています。
2016年9月、文科省は不登校を「『問題行動』と判断してはならない」とする通知を出しました。「不登校児童生徒が悪いという根強い偏見を払拭」するよう説き、「学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢を持つこと」で「児童生徒の社会的自立につながることが期待される」」と記しました。
状況は改善されたのでしょうか。通知にはこのようにも書かれています。「学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること」。
不登校の児童生徒数は1997年以降20年にわたり年間10万人を越えています。そのわりに不登校についてはおどろくほど知られていません。子どもになんて声をかけたらいいのだろう。どこに相談へ行けばいいのか。学校への対応は。不登校になったその後は。情報の少なさが「リスク」への不安を呼びます。
北海道フリースクール等ネットワークでは、2012年に、不安をの子を持つ親の会やフリースクールの持つ経験と知識をまとめた「Q&A」を作成しました。この冊子はその改定版です。
不登校とは、子どもが病気や経済的理由以外で年間30日以上学校へ行かないことです。それだけのことです。まして学校へ通う期間は人生のほんの一部です。
たったそれだけのことで、子どもに不利益を負わせるのは間違っています。保護者が、子どもが、いつまでも不安なままなのは間違っています。大丈夫。なんとでもなります。そんな思いをこの「Q&A」に込めました。
(2018年4月)
2022年度版「Q&A」を発行しました。
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